絵鞆小学校とは?

この写真は、フリーランスフォトグラファー関浩勝氏によって撮影されたものです。

閉校直前に教頭先生にお願いし、教師のみなさまのご協力によって、全教室の点灯を実現。

美しく浮かび上がる小学校を撮影することに成功しました。

さて、絵鞆小学校は、北海道室蘭市に残されるツインの美しい円形校舎です。
2015年に122年の歴史を閉じました。

1.校舎内のレイアウト
この写真の右側の棟は、教室です。円筒の真ん中にらせん階段があり、扇型の教室になっています。最上階からは、360度景色を見ることができます。

左側の棟は、黄色く写っている3Fが体育館です。柱はありません。2F は理科室、音楽室でした。1Fは職員室でした。

現在、右側の棟は使われていますが、左側は耐震が明快ではなく、使われておりません。

2.校舎の土地に眠る遺跡
校舎の下は、縄文遺跡が眠っています。2016年、発掘調査が行われ、縄文時代の女性の人骨が発掘されました。そのほか、サザエの貝殻が発掘されるなど、現在より温暖で海の生態系も違ったものであることが確認されています。

市教育委員会の松田学芸員は、この絵鞆貝塚は全国屈指の縄文遺跡と言います。

室蘭市の文化財審議委員会では、そもそも縄文遺跡の地に公共施設を建てたこと自体が問題だったという意見も出ているようです。
この内容については、縄文遺跡の価値のところで考えていきます。

 

3.ロケーションが呼ぶ流動人口
そして、道の駅みたらエリアの美しい夕陽などのロケーションから、絵鞆小学校エリアは、年間50万人もの流動人口を持ちます。この地の再開発は、人口減の室蘭にとって重要な要素になってくるでしょう。

では、円形校舎をどのように活用するか。
絵鞆小学校出身者、周辺住民の声だけではなく、北海道内、国内のさまざまな方から、この校舎の魅力について声が寄せられています。
議論すべき重要ポイントです。

4.記憶を呼び覚ます公共施設
公共の建設物は、多くの人が集まってきた、記憶をともにする場所です。そういう意味で、記憶を呼び戻す貴重な空間です。いま、市内の小学校は配統合されどんどん記憶を呼び覚ます施設が無くなっています。それはある面では重要なことかもしれません。しかし、歴史と文化を刻む施設を残すこともまた重要なことでしょう。五感で歴史を感じることは、人生の栄養です。

私たちは、この小学校につながる価値は多く、これからの室蘭だけではなく、北海道、日本にとっても重要な位置づけになるのではないかと考えます。

ぜひ、一人でも多くの理解と、もし自分が街の人なら、市の職員ならと考え、真剣にこの問題をお考えいただければと思います。

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