旧絵鞆小学校の円型校舎2棟及びグラウンドの保存活用の要望書(第一回)

2018年2月23日、旧絵鞆小学校保存活用ラボは、以下の要望書を

室蘭市長 青山 剛 殿
室蘭市議会議長 金濱 元一 殿
室蘭市教育委員会教育長 國枝 信 殿
に提出いたしました。

ぜひ、ご一読いただければ幸いです。

PDF版はこちらからダウンロードできます。


2018.2.23

旧絵鞆小学校の円型校舎2棟及びグラウンドの保存活用の要望書(第一回)

 

室蘭市長 青山 剛 殿
室蘭市議会議長 金濱 元一 殿
室蘭市教育委員会教育長 國枝 信 殿

旧絵鞆小学校保存活用ラボ
(一般社団法人 むろらん100年建造物保存活用会有志)

http://muroran100.com/etomo

代表 村田正望 関 浩勝


前略 この要望書は、旧絵鞆小学校円形校舎2棟及びグラウンドの公共的な価値を市民の前で議論していただくために提出します。

 

私たちラボからの要望

 

添付書類1 パブリックコメントの再考を

添付書類2 質問

添付書類3 ラボに集まった市民・全国からの声の活用

添付書類4 全国区の署名の状況

 

 

ラボでは、市民として、この内容を市長、議員、教育長、市のすべての担当部署(教育委員会、企画課、観光課等)に読んでいただきたいと考えます。

 

この要望書は、マスコミ、インターネット上に公開し、今回の議会の答弁も分析し、多くの人にご意見をいただきたいと考えております。

 


  • 私たちラボからの要望

 

室蘭市は、多くの新聞報道にもあるように、空き家対策をはじめ、少子高齢化、急激な人口減に対して、対応する必要があるのは市民もわかっていることです。

室蘭市の歴史を紐解くと、決して経済的に豊かな場所ではありませんでした。

石炭、鉄鋼、石油化学などの工業が成り立ってきましたが、いまや石炭は無くなり、石油化学も撤退の方向、鉄鋼も厳しい状況です。

室蘭市の特色を活かすには、まず市の活用資産を明らかにしなければなりません。

ラボでは、旧絵鞆小2棟の円形校舎とグラウンドは大切な資産だと考え、一体として、保存活用を要望します。

 

  • 1. 2棟円形校舎を、世界遺産級の縄文遺跡のシンボルへ

まず旧絵鞆小グラウンドには、縄文遺跡があります。縄文遺跡は、日本に存在した人類の「発明」として、世界の本で紹介されています(例 「人類の歴史を変えた発明」 チャロナー,ジャック)が、北海道・北東北で発掘される土器は、在日本政府は、これを世界遺産へ登録すべく準備を進めており、世界から人を集客する財産と言えるでしょう。これは、2018年正月に報道されたばかりです。これまで室蘭においては、大正期にその価値が学術的に明らかにされたにも関わらず、宅地化が進められ失われてきました。市の遺産は、東京の国立博物館にいくつも保護されたものがありますが、いまこそ市として、公的機関としての格式と品格を持った対応をする必要があるのではないかと思います。ここ室蘭市にはそういった縄文遺産が眠っています。そして絵鞆小学校にも、教育委員会の素晴らしい取組みにより、人骨、遺品をはじめ重要な遺産が発掘されたばかりであり、現在も調査が続いていますが、これは素晴らしいことです。学校建屋は縄文遺跡の眠るグラウンドと一体的に保存活用されるべきだと考えます。

 

  • 2. 国も方針を変えたアイヌ文化の尊重・象徴空間へ

つぎに、ここにはアイヌ遺産があります。現在、白老のアイヌ博物館は、国立化を進めていますが、先人を認め、多様性、共生を考えることは、特に先進国、世界共通の認識であり、2020年東京オリンピックで日本としての見識を明らかにするものではないかと想像します。国立化は、北海道の歴史上とても重要な転換点ではないかと思います。旧絵鞆小学校が、アイヌの子弟最初の学び舎でもあったことは、アイヌ博物館の国立化(関東以北、初の国立博物館)を考えても、公機関としても、市民としても真剣に尊重する場所だと考えます。これまで室蘭市はそのアイヌの遺跡をことごとく破壊してきた歴史があります。たとえば、絵鞆町にはアイヌの墓があちこちにありましたが、すべて宅地化されました。国が大方針を変えたいまこそ、旧絵鞆小の特徴ある2つの空間をこの象徴とすべきではないかと考えます。そうすることによって市民も北海道の歴史を振り返り、共生と尊重を持つ教育文化施設として、“誇り”を持つことができるでしょう。

また、ピリカノカなど、アイヌの地名場所についても、胆振総合振興局で日本遺産登録を進めており、青山市長が地域のリーダーであることもこれに繋がるものになるでしょう。

 

3.建築的な価値、芸術的な価値、集客能力の価値活かす

 

(建築的な価値)

絵鞆小学校の2棟は、円型校舎建築の第一人者、建築家坂本鹿名夫氏(http://bit.ly/2Bzx3Fv) のデザインした建造物です。室蘭工業大学の武田明純助教は、室蘭民報社の絵鞆小連載だけではなく、様々なところで学術価値を訴えています。会員80名を超える蘭歴建見会のリーダー、建築士・吉田幸恵氏などの建築士も、その価値を表明しています。ここでは挙げませんが、ラボの知るだけでも、全国にそういった意見を表明する方がいます。

 

(芸術・集客能力の価値)

最近の動きとして、

・2020年民族共生象徴空間(国立アイヌ博物館・国立民族共生公園)のオープンに伴う様々な動きの一つに芸術祭があり、胆振の一部の自治体や北海道胆振総合振興局も興味を示していました。

・昨年、瀬戸内芸術祭アートディレクー北川フラムさん(2018朝日賞受賞)も来蘭され「芸術祭が地域を元気にする」と講演され、絵鞆小学校も視察されました。

 

全国、北海道でも僅かしか残っていないもので、人気は高く、テレビ・新聞報道、全国区のテレビドラマ、映画などに撮影されてきました。テレビドラマ「マザー」のロケ地というだけで、室蘭に来る人も多くいます。

先日、急逝された俳優・大杉漣さん(主な出演・北野たけし監督作品、ゲゲゲの女房など)も演じられた遺作となった映画「モルエラニの霧の中」にもこの2棟の円形校舎が登場します。坪川拓史監督に聞いたところ、本当は舞台としてもっと登場させたかったのだが、市に認められなかったということです。これに関しては公共財産のPR価値を失った問題があるのではないかと考えますが、室蘭で全国No1の広報動画を作り、世界の映画祭で受賞してきた映画監督が映画に取り上げたくなるような魅力があるということです。そして、いま全国区で話題になりうる地だということです。

また、白老の飛生アートコミュニティーディレクター、TOBIUCAMP実行委員会代表プロデューサー、札幌国際芸術祭2017企画メンバーでもある木野哲也氏にも、旧絵鞆小の2棟とグラウンドを芸術祭に活用する価値があるという意見をいただいています。

※今回、坪川氏、木野氏にご意見をいただいています。後半のページをご覧ください。

建屋は、2棟あることで価値が倍以上になるという方も多くいます。流線型の円型建築、螺旋階段の体感は、クリエイティブな気持ちにさせます。昨年、ラボがテレビ取材を受けたとき、取材班の人たちに、どんな気持ちになりますか?とたずねたところ、共通して、「こころが丸くなる」と答えています。

さらに、幕末の英国人旅行探検家イザベラバードは、森蘭航路にて来蘭し、室蘭の貧乏ぶりを述べる一方で、室蘭のロケーションが美しさを絶賛しています。これは、雑誌「旅と鉄道」2018年3月号でも取り上げられています。

そして、何より、円形なので、屋内からも屋上からも360度展望でき、目の前に白鳥大橋の夜景が見えます。年間50万人を超える来客数の道の駅「みたら」がすぐ近くにあり、連動することで集客能力は大きく高まるでしょう。

いまから100年前は、世界GDPの10%は重化学工業でしたが、いまや世界GDPの10%が観光であり、情緒的、精神的価値が市場にとって大きなウエートを占めています。そういう時代です。

産業革命以降、機能的な価値は、テクノロジーとして進化してきましたが、いま私たちの生活はその便利な環境下にあり、道具はある程度足りています。基本欲求を満たした経済は、心理的、精神的な満足へと向かいます。その大きな時代の流れの中に、世界的な観光があり、世界的な芸術祭への潮流があり、世界的な芸術祭などの動きになっていると考えられます。

 

4.コールセンターを豪華客船のバースにし、絵鞆小と連動させる

1-3から考え、4として、コールセンターを豪華客船のバースにし、絵鞆小と連動させることは1つの重要な施策になると考えます。コールセンターの稼働率は極めて低いと聞いています(昨年は最盛期の1/10)。ここは、元来工業土地としての利活用を考えてきたようですが、いま対岸の崎守埠頭に着岸している豪華客船のバース、観光の受け入れ場所として活用することが重要だと考えます。豪華客船のバースをつくることで、連動的な効果も期待できます。これには、市長、議員、役所の力が欠かせないでしょうが、応援したいと思います。

バースに関する市民の意見は、一般社団法人むろらん100年建造物保存活用会で行われてきた、ワークショップで多くの市民から再三アイデアが述べられており、市の後援報告書にも記載、室蘭民報社・むろみんトークでも何度か取り上げられています。

 

5.市民の幼少期の歴史遺産として象徴的に残す

先日、本輪西小学校は閉校しました。統廃合でほとんど無くなっていく学校の中でもこの円形の2棟を残すこと、グラウンドをこれまでどおり、閉校した小学校の象徴空間として子どもたち、大人に活用し、まるで失われた小学校が生きているかのようなそういった場として残すことにとって、芸術祭、イベント、観光用の駐車場などにも活用することができるでしょう。白鳥大橋、大黒島、地球岬と並び、まちのシンボルとして残すことで、ここを去った市民が室蘭というふるさとへの愛着を呼び覚まし、帰ってくる効果、そういった心を持ったまちであることが、このまちに住みたいといった意識へとつながるものではないかと思います。

 

また、2022年は室蘭港開港150年、市政施行100年であり、歴史と文化の象徴として、全国でも珍しい2棟をそのシンボルとすることもできるでしょう。

今年は、北海道命名150年。先人の偉業を讃え、後世に引き継ぐことは、“誇れる室蘭”につながるでしょう。

 

6.日常的な活用への旧絵鞆小学校活用プロジェクト案を市議会で活かす

円型校舎も、グランドも、芸術祭に生かされることもできるでしょう。

いま旧絵鞆小学校活用プロジェクト(代表 三木真由美)が、西棟への活用策を模索しています。教育委員会へ活用案を提出し、さらに議論を重ねています。

 

活用プロジェクトでは、来月、2018年3月17日に、祝津町会館 2階ホールにて、廃校を活用した芸術文化施設による地域文化振興の基本調査や多くのアートプロジェクトを手がける柴田尚先生(北海道教育大学 芸術・スポーツ文化学科教授 NPO法人S-AIR代表)をお招きして、講演とワークショップを行います。

2棟とグラウンドの活用について、こういった流れをしっかり踏まえるのが公共の立場ではないでしょうか。

 

7.日本遺産、北海道遺産としての価値として活かす

現在、北海道空知総合振興局、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団では、空知の炭鉱遺産と関連について、日本遺産登録を進めています。これは、北海道150年の歴史を価値化する総合的なものです。この一つに旧絵鞆小学校も挙げられています。炭鉱遺産に関しては、昨年2月、炭鉄港市町村議員連盟が発足(植村真美会長、副会長南川達彦)し、室蘭でも活発に活動を進めています。室蘭港立大学、むろらん100年建造物保存活用会、その他の組織で、炭鉱の記憶に連なる活動があります。

青山市長が表明しているSLの移設も非常に重要な動きだと考えます。

その他、3月締め切りですが、絵鞆小建屋とグラウンドを、北海道遺産とするべきだと考えます。(http://www.hokkaidoisan.org/)さらに、縄文遺産:校舎の周囲の土地に眠る、縄文遺跡を考えると、北海道・北東北縄文遺産群として世界遺産に登録を進めているものにつながるものです。(http://jomon-japan.jp/)

 

8.保存活用するためのお金をうまく考える

以上、1-7から、旧絵鞆小2棟とグラウンドが市の資産として活用できるのではないかと考えます。これらを踏まえ、魅力ある場にすることを前提に、以下のような計算から、収益を考えてみます。いま、道の駅「みたら」では50万人を超える流動人口があります。

もし、

①100万人の流動人口で、1000円/人がお金を落としたの場合、10億円。

②100万人の流動人口で、200円/人がお金を落としたの場合、2億円。

③20万人の流動人口で、500円/人がお金を落としたの場合、1億円。

となります。

特に③は、京都のお寺ではごく一般的な計算ではないでしょうか。

年間20万人以上の効果をいかにつくるか。

室蘭の歴史は、偶然といえる工場立地によって成り立ってきましたが、工場立地で雇用のみではなく、少なくともこういった資産を活用し、集客と収益を得るということを考えてもいいのではないかと思います。

 

詳細は、議論が必要なところです。

旧絵鞆小活用プロジェクトの、コンビニ、医療その他の具体的な案は、市民的なワークショップによって深められてく必要があるでしょう。

まずは、一部補修をすべきところをすることが先決であり、価値をないがしろにすべきではないと考えます。

 

(参考)昨年、一昨年、北海道大谷室蘭高等学校の学生さんたちが、高校生ビジネスプラン・グランプリ(日本政策金融公庫)で、全国トップ10に連続入賞しました。全国2500-3200件のうちです。いずれも室蘭の観光資源を用いており、全国区で室蘭のポテンシャルを感じています。

 

9.公的な席での動きを活かす ―室蘭市文化財審議会―

先日、平成29年度第一回室蘭市文化財審議会がありました。

(平成30年2月8日、14:00-16:30 室蘭市役所 3階1号会議室)

現在、議事録の情報公開の申請をしていますが、

室蘭市文化財審議会では、井口会長から

1、昨年の審議会での審議委員の意見が反映された文書になっていない。

2、グラウンドは、遺跡が残ってなくてもあった場所としてそのまま残すべきである。

3、もっと私達は、何故2棟ともセットで残す必要があるかを前面に出すべきだ。

4、縄文遺跡の拠点として、官も考えるべきでは。

5、民間でこの事業案を出したのだから、プロとして官もこれを超えるような案を出してもいいのでは。

というご意見があったと委員へのインタビューでわかりました。

 

この内容は非常に重要です。

まだ、情報公開可か不可か、閲覧かコピー可かの答申はいただいていませんが、行政改革など他の議事録は公開されているにも関わらず、なぜ室蘭市文化財審議会の議事録は公開されていないのか、疑念が残るところです。

この意見は公共として尊重し、活かすべきものと考えます。

 

最後に、近隣の市長村を見ると、商業、工業などさまざまな取組みが行われていますが、北海道ブランドという重要な資産を活用することは共通です。

観光などの大きな流れに室蘭市は向き合うべきであり、北海道民でもある市民がそうなることを渇望していることではないかと考えます。寂れた室蘭では悲しくなります。

みたら、バース、絵鞆小、そして、古代からあるロケーションを考え、2棟とグラウンド含めた資産活用に一歩踏み出していくことが、衰退する室蘭にとってとても重要なところだと考えます。そういった姿を見て、あのまちに住みたいと思うものです。

大切なのは、心です。心とは生命科学、脳科学の最前線の分野です。

ICTの効果は、その心への共感です。

記憶を呼び覚ます建物。空間。

サイエンスを尊重する室蘭市として取り組むべき課題ではなでしょうか。

ぜひ、2棟とグラウンド含めた資産活用の前向きな検討をお願いいたします。


添付書類1 パブリックコメントの再考を

市民から、さまざまな意見が上がっていますが、昨年の市のパブリックコメントについて、再考していただけたらと思います。この意見を市長、議会、行政はどう取り入れようとしたかです。コピペ形式のこの回答は、決して満足するものではありません。市民の代表としての市長、議員のみなさまに再考いただければと考えます。

以下、転用します。

 

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「室蘭市公共建築物適正化計画(素案)」へのパブリックコメントの実施結果について

募集期間

平成29年1月5日(木)~ 平成29年2月3日(金)

 

【市民】旧絵鞆小について、2 棟ともの存続を検討していただきたい

縄文文化の展示を充実させた博物館を絵鞆小に作っていただければ、観光振興につながり、遺跡のPRにもなるため、活用法として最適ではないでしょうか。

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今後検討してまいります。

 

【市民】旧絵鞆小学校校舎について、円形校舎が 2 棟存在しているのは珍しく希少価値がある。近隣の観光名所と連携し、観光スポットとして活用すると良いと思う。

縄文時代から室蘭開港、製鉄、石炭積み出しそして昭和の生活再現等、民族資料館と協力し展示する。又、この周辺には魚介類の販売及び、魚介類・室蘭やきとり・カレーラーメンの飲食出来る所がなく校舎、あるいはグラウンドに作成しては良いと思う。

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今

後検討してまいります。

 

【市民】祝津地区に客船バースを作成し飲食店、オートキャンプ場、浜焼き等作成し、科学館・図書館もこの周辺に移設し、観光スポットに発展することに期待したい。

【市】今年度、道の駅「みたら室蘭」など主要観光地のアンケート調査を実施し、観光拠点として必要な機能等について検討を進めております。皆様からのご意見などを参考としながら、平成 29 年度には検討委員会を設置し、今後の方針を定めてまいります。

また、科学館・図書館につきましては、平成28 年 3 月に策定した「基本計画」に基づき、(仮称)環境科学館・図書館として、平成 32年度の開館に向け現地建替えを進めてまいります。

 

【市民】「旧絵鞆小学校」の二棟がつながった円形校舎は全国でも珍しいと聞きます。一棟の保存は計画に入っているようですが、耐震性を確保し、なんとか二棟の状態で存続させることは難しいでしょうか。

近くには「みたら」や「水族館」などの観光施設があり、そこと連携することによって室蘭の観光資源になることを期待しています。

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困

難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今後検討してまいります。

 

【市民】旧絵鞆小学校校舎について、撮りフェスでも撮影スポットとして設定され、多くの参加者が写真を撮っていたように、珍しい 2 棟の円形校舎が、工場夜景スポットやみたら室蘭の近くという、室蘭観光の重要拠点となるべき場所にあることは、これからみたら室蘭エリアの観光ビジョンを描くうえで看過できないものと思料します。

修繕費用、ランニングコスト、保守管理など、課題は山積でしょうが、みたら室蘭エリアの観光プランと一体的に盛り込むことを検討されたいと思います。

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困

難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今

後検討してまいります。


【市民】2 棟現存する円形校舎としては、おそらく国内唯一と思われる旧絵鞆小学校校舎の体育館棟について、保存・活用を希望します。

現状の外観を維持しながら耐震補強を施す方法が見つからないとは聞いておりますが、引き続き検討いただくか、使い方を工夫して耐震化せずに活用する方法を探すなど、廃止ありきではなく活用できる方法を模索して欲しいです。

例えば、室蘭市の歴史学習・資料収蔵施設としては例えば、室蘭市の歴史学習・資料収蔵施設としては陣屋町の民俗資料館がありますが、収蔵品があふれ、狭隘化が進み、十分に展示を出来ていないと感じます。縄文遺跡も数多くある絵鞆地区に、分館のような形で、旧絵鞆小学校を活用して民俗資料館の資料を一部移転し展示する・・等

の考え方があってもいいのではないでしょうか。

 

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今後検討してまいります。

【市民】市役所本庁舎の整備を前倒しすることを希望します。市民が利用する施設を先に、との考え方はわかりますが、市役所が災害時にも機能し続けることこそが市民の最大限の利益です。まずは市役所本庁舎の耐震化を最優先で実施して頂きたい。

東京都豊島区役所は集合住宅等を含む複合施設としたことで、実質 0 円で庁舎を建て替えたとの記事がありました。室蘭市で全く同じことができるかはわかりませんが、こういった手法を検討することで、蘭西地区の人口定住化を図ることも可能ではないでしょうか。

 

【市】市役所本庁舎につきましては、都市計画マスタープランの改定等を踏まえ、平成 33 年度以降における事業着手を検討してまいります。

【市民】旧絵鞆小学校に関して、補修だけでもかなりの額がかかるとのお話でしたが、何卒保存活用の方向で検討して頂きたいです。3000 筆を超える 2 棟とも保存を求める民意をしっかりと受け止めては頂いていると思うが、公共機関として活用する、半官半民で利用する、民間に払い下げするなどもっと様々な可能性を検討する時間をとる必要があると思います。市民を巻き込んだ保存に向けての検討委員会を置くべきだと思います。壊してしまってからでは遅いです。

 

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今後検討してまいります。

 

 

【市民】絵鞆小学校は観光活用すべきと思います。陣屋の博物館を絵鞆小学校に移し、みたらと総合的に集客要素として活用する検討も必要だと思います。

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困

難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今後検討してまいります。

 

【市民】絵鞆小学校のグランドは固定資産税のためと住宅に使うなどという小手先のことをすべきではなく、しっかり残し、学校を活用すべきです。

【市】グラウンドにつきましては、平成 27 年度に実施した絵鞆貝塚の発掘調査により、遺跡が広がっていないことが確認されております。

今後は宅地利用を中心とした売却等による民間活用を図ってまいります。

 

 

【市民】旧室蘭駅界隈の歴史的建造物のある街並みをきちっと残す条例を作るべきです。札幌、函館、小樽にはあります。

【市】歴史的建造物の保護については、室蘭市文化財審議会における意見等を踏まえ、適正な手法について検討してまいります。

 

【市民】現在、2 つある絵鞆小学校の廃校を利用して、アスリートたちを受け入れる合宿施設として再利用する。もうひとつは、昭和 38 年に発掘調査した貴重な資料を展示する室蘭アイヌ民俗館に作り替える。

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今後検討してまいります。

 

【市民】絵鞆小学校について、一部の校舎の耐震を整備して、児童や小学生らの「学び舎」として活用する。一方、体育館内には、ボールプールや砂場などを完備して総合的な保育所を策定する。

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困

難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今後検討してまいります。

【市民】絵鞆小学校は、全国的にも珍しい、複数の円形校舎で構成された建築物であり、円形建築の第一人者である坂本鹿名夫氏が設計を担当した、希少な歴史的建造物だといえます。また、署名活動で多くの人々が署名をしてくださったように、思い出深い、人々に愛される建築物でもあります。改修工事の費用は、やりようによって新築工事の費用よりも安く抑えることもできます。資源の有効活用資源の有効活用の観点から見ても、歴的建造物の活用は有益なことだと思います。

 

【市】「旧絵鞆小学校」の円形校舎につきましては、2 棟のうち、1 棟は耐震性を満たしていることから、現在、教育研究所や適応指導教室などが入居する分庁舎として活用しており、今後は、学校歴史資料室や遺跡出土品資料室としての活用を予定しております。

また、もう 1 棟につきましては、耐震性を満たしておらず、診断の結果では耐震補強が困

難となっていることから、現在は立入禁止としています。

屋上や外壁等の老朽化も進んでいるため、周辺地域への安全性を考慮し、解体を含めて今

後検討してまいります。


添付書類2 質問

「市」が閉校式直後、耐震が理由で“建築の専門家”の視察を拒否する姿勢をとったのはなぜか?市民がいまも出入りする市役所庁舎、議会庁舎の耐震との矛盾はどうするのか。

旧絵鞆小学校体育館にて閉校式が行われ、たくさんの人が詰め掛けました。しかし、そのたった1週間後に建築の専門家たちが「学術目的」に視察に行くことを拒否しました。学術という公益組織に対してなぜそのようは行為をしたかということに疑問を持ちます。たった1週間で危険というレッテルを貼るのであれば、そもそも閉校式以前の時点で、立ち入りを禁止すべきではなかったでしょうか。

耐震性に問題があるというならば、市民がいまも出入りする市役所庁舎、議会庁舎の耐震はいまでも満ちておりません。パブリックコメントでも指摘されています。

いますぐ市民を退去させる必要があるでしょう。絵鞆小建屋西棟の取り壊しを進めようとする方は、市庁舎の耐震を優先させるべきではないでしょうか。市民の代理人として、まずは国から予算を取ることに専念すべきではないでしょうか。

一方で、国土交通省では、集客力のある歴史的価値のある建物の耐震を緩和するという動きも出ています。なぜ、このような動きが出ているのでしょうか。なぜ、基準以上、基準以下ということとは別の論理を重視しはじめたのかということです。

 


添付書類3 ラボに集まった市民・全国からの声の活用

ラボに集まった市民、全国からの声です。
代表的なものを挙げます。これらも活かしていただければと考えます。

札幌に学生で出てきて20年経ちますが室蘭の街が大好きでたまに帰ってきてはドライブしています。私が学生時代通っていた小学校、中学校、高校はすべて廃校になってしまい帰省した時にもしまだ校舎が残っていたら思い出の場所に行きたい!という思いが込み上げます。
なのでこの絵鞆小学校も残ってくれるといいなと思います。
室蘭から札幌に移住してから気がついたことが景色がとても素敵な街なのだな、ということでした。
絵鞆小学校は街の景色の一部としてもとても美しい建築物だと思います。
私は接客業なのですがお客様に室蘭の話しをすると景色が綺麗という声がとても多く興味をもっている方も多いです。
この校舎や歴史をきっかけに室蘭に訪れたいと思って頂けるようなきっかけになったら良いなと思います。
なのでぜひ、この校舎を壊さず観光でも街の人の活用場所としても残して欲しいと思います。

アイデアはとても漠然としていてこのような意見でも大丈夫なのかわかりませんが、少子化と高齢化が進む中この校舎を老人施設、幼稚園施設を併設しこれからを生きる子ども達に高齢者とのコミニケーションを活発にし将来平和な社会に結びつくようなきっかけができる場所ができたらよいなと思います。
あと他の意見にもあったようにアートや商業施設としての活用もいいなと思います。

大宮 香代


2020年の白老、アイヌ国立博物館、そして、室蘭市の2022年の市政施行100年に向けて、歴史と文化に関する保存活用をすることは、胆振の文化構想ともいえ、主体的に関わりたいと思っております。絵鞆小学校の円形校舎2棟は、これらの布石といえるでしょう。室蘭での芸術祭への活用の重要拠点として旧絵鞆小、2棟の円形校舎について保存活用していただけるよう以下の案を提出します。

 

  • ・ 音楽ライブ(各種)
  • ・ WORLD MUSIC
  • ・ FESTIVAL(多民族)
  • ・ 文化芸術トーク、シンポジウム
  • ・ 子どもたちのワークショップイベント
  • ・ コンテンポラリーダンス公演・滞在制作
  • ・ 市民との演劇作品の上演、滞在制作
  • ・ アーティストレジデンツ滞在制作拠点
  • ・ 食のプロジェクトの拠点(理科室)
  • ・ 大人のアイヌ語講座
  • ・ 多文化共生カレッジ(大学)
  • ・ 美術大学生のプロジェクト招聘
  • ・ 室工大との連携(各種模索)

 

飛生アートコミュニティーディレクター
TOBIUCAMP実行委員会代表プロデューサー
ウタウカンパニー株式会社 代表取締役
札幌国際芸術祭2017企画メンバー

木野哲也


この先、人口が減って行くことは避けられない現実。

観光に力を入れ、外から人を呼び込む方法を考えることが早急の課題。

幸いこの町には、呼び物となりうる宝物がたくさんあります。

天然、人口にかかわらず。

 

しかし、ここ数年に限ってみても、その宝物をもの凄いスピードで自ら失って行っているように見受けられます。

 

この「絵鞆小校舎」を残せるか失うかで、町の未来が変わると思っています。

大げさに聞こえるかもしれませんが、「ここにしかないもの」をこれ以上自ら捨て去るような町には、明るい未来など期待出来ないからです。

その象徴となる、試金石となる事案であり、最後のチャンスだと考えます。

個性的な建物、素晴らしい立地、縄文までの溯って体験できるこの町の歴史、それらがコンパクトに封じ込められた宝物が、「絵鞆小」だと思っています。

「校舎を一棟だけ残し、グランド等は宅地開発」という選択は、 一部の方には一時の潤いを与えるでしょうが、将来的に見れば、この町の「終わりの始まり」になると本気で感じています。

映画監督 坪川拓史


旧絵鞆小学校は、単に室蘭だけではなく、先人の明の足跡を踏まえ、北海道の大事なポイントになる土地だと思います。旧絵鞆小学校の2棟、グランドは残し、以下の用途で使われるべきだと考えます。

 

  • (1) 津軽海峡総合開発研究所(国)
  • (2) 噴火湾総合研究所(北海道庁)
  • (3) 海洋大学校設立事務所(室蘭市)
  • (4) 室蘭港未来再開発研究事務所(民間法人)
  • (5) 室蘭ものづくり発明協会事務所(公益法人)
  • (6) 絵鞆再開発研究所(民間法人)
  • (7) 室蘭未来研究所(北海道胆振振興局)

 

いろいろな意味において、地勢学上、室蘭絵鞆はこれからの時代に合った所だと思います。

室蘭市 輪西町 登坂勝則


古い建物を利用しての宿泊施設(ゲストハウス)は道内各地にありますが、小樽の旧)岡川薬局のように、コミュニティスペースも兼ねてそこでの飲食(もちろん有料)や、地元で活躍するアーティストたちの作品展示、音楽ライブなどで人が常に集まる場所として解放できたらいいと思います。
絵鞆小学校は白鳥大橋を通れば室蘭インターから近い。道の駅も近い。温泉も近い。水族館も近い。子連れの家族が安く泊まれる宿泊施設として解放したら、必ず繁盛すると思います。
1教室に1家族。ベットと冷蔵庫をおけばもう泊まれます。
必要な資格許可などはみんなで協力して取得していけば1年あれば取れると思います。
校庭も使えるのでしたら、子連れの家族はとても喜ぶでしょう。だって野球やサッカー、バトミントン。冬には雪合戦や雪だるま作り。本州からのお客様も増えると思います。

室蘭市 斉藤ますみ


 

八戸市に日曜新鮮朝市(舘鼻岸壁)が毎日曜日に開催されている。八戸は港利用のため平日、冬は休み。市民や観光客が数万人集まっている。駐車場もできるスペースもあると思うので、近隣市民のお店を募集して絵鞆小マルシェを行っては如何か?同じ港町なので、八戸の賑わいは参考になるのではないか?

苫小牧市  平山義春


一棟残すなら 二棟、 2棟 残すなら グラウンドも 残すという考えに賛成します。

室蘭市 三浦和子


小学校は取り壊さないで下さい。国家記念の学校として残して下さい。 円形の学校つて絶対に何処にもないと思います。母校を無くすなと声を大にして言い叫びたいです。 どうかどうかお願い致します。絵鞆小学校を無くすなら、現在の市長はなってないと言いたいです。

室蘭市 木田一恵


レンタルアトリエ、レンタルギャラリー、カフェ に使うのがいいと思います。

札幌市  竹島 晴之


その他、本格的な活用案を書いている方もいますが、今回までには間に合いませんでした。

次回提出します。

 


添付書類4 全国区の署名の状況

 

2018年2月18日夕方からはじめた、全国区のネット署名です。

現在、5日間で、700名を越える署名が集まっています。

新聞報道されましたが、一万署名を目指しています。

蘭歴建見会から市民の署名第一弾はすでに提出済みです。

 

 

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