旧絵鞆小学校の円型校舎2棟及びグラウンドの保存活用の要望書(第二回)

2018.3.5

旧絵鞆小学校の円型校舎2棟及びグラウンドの保存活用の要望書(第二回)

室蘭市長 青山剛 殿
室蘭市議会議長 金濱 元一 殿
室蘭市教育長 國枝 信 殿

旧絵鞆小学校保存活用ラボ
(一般社団法人 むろらん100年建造物保存活用会有志)
http://muroran100.com/etomo

代表 村田正望 関 浩勝

PDFでダウンロードできます。こちらをクリック

前略 旧絵鞆小学校保存活用ラボ(以下ラボ)は、2月23日に第一回要望書を提出しました。ラボでは、室蘭市文化財審議会の議事録(H27-29)を入手しました。

この内容を踏まえて、市が、売却以前に、文化財としての価値を考え、積極的に旧絵鞆小学校円形校舎2棟及びグラウンドの保存活用を行っていただくことを要望します。

私たちラボからの2つの要望(結論)
①「室蘭市文化財審議会の3年に渡る議事録」を、議会は重視していただきたい
②議会は、文化財を一般住宅と並べることなく、国益・道益・市民益を考えた見識を持って議論していただきたい

そのため、

売却又は取り壊しを決定することなく、継続的に保存活用策を考えていただきたい
・署名、市民の保存活用意見がたくさんあることを理解していただきたい
・市民主催の講演会に参加し、各所視察し、理解を進めていただきたい

 

以下、

2つの要望に関する詳細意見

添付資料1.絵鞆小学校保存活用に向けてのまとめ(時系列)
添付資料2.室蘭市文化財審議会の議事録(H27-29 絵鞆小部分)
添付資料3.旧絵鞆小学校の活用方法を考える講演会・ワークショップのご案内
添付資料4.市民、道民、道外の方の意見・案  ★円形校舎を作った方の声も
参考資料  室蘭市文化財審議会の議事録及び資料(H27-29 全部)

※審議会資料は、議長あてのみの提出

 

  • 2つの要望に関する詳細意見

 

【はじめに】

「市長」とは、市民の代表です。
「議員」とは、市民の代理人です。
「市職員」とは、公務員試験によって選ばれた人たちです。
「議会」とは、主体である市民の代表者と職員、代理人の話し合い、政策決定の場です。

以上は、市民の税金によって成り立っています。

「市民」とは、市の主体です。

そして、「市民の活動」は、仕事をし、「税」を払った上で、自分で獲得した自由時間を自分の意思で使ってまちのために意見を出し、行動しています
これがすべての論理の前提です。

なぜ、わざわざこの事実確認をするかというと、これまでの経緯で、その市民の意見が尊重されていないと感じるからです。市民が意見を出す重みを感じているように見えません。

以下、ご覧ください。

————————————————————————-

【これまでの経緯】

まず、旧絵鞆小建屋に関して、市長、議員、市職員のみなさんに、以下のことをご認識いただきたく思います。

これまで、旧絵鞆小建屋に関して、主要なものは以下です。

  • ① 「市民」による保存活用のための署名提出
  • ② 「市」によるパブリックコメント           ⇒活用案が出ている
  • ③ 「市」と「市民」による文化財審議会で3年間話し合い ⇒活用案が出ている
  • ④ 「市民」から活用案が出ている          ⇒活用案が出ている

(3月には市民の話し合いが開催予定)

そのほか、絵鞆小を巡るさまざまな動きがありました。いまもあります。

閉校前後からこれまでのさまざまな動きを時系列でご確認いただければと思います。

(添付資料1)

今回、最も重要だと考えられる室蘭市文化財審議会の議事録(H27-29)を添付します。

(添付資料2)

 

この2つの資料から、言えることは、市民からは意見が出されているということです。

さらに、市が公的な審議会として開催し、市民の代表的な文化人が参加し、3年にわたって再三、円形校舎2棟とグラウンドの保存活用を訴えているという事実です。

非公開資料であるため、今回はじめてご覧になる議員もいらっしゃると思いますので精読いただければと思います。

 

【疑問】

ラボが疑問に思うのは、

市民署名、市民の案、審議会からの要望など、これほどの絵鞆小保存への声があるのに、

 

  • 市は話し合いの場を設ける
  • 質問に答える
  • 市民から案を募集する

といったことをなぜしてこなかったのかということです。

まず、これに取り組むべきであると考えます。

2月8日に審議会があったのに、2月24日には売却等の報道をするのは、プロセスからしておかしいと考えます。審議会議事録を見ていきます。

 

 

【文化財審議会議事録の要旨と分析】

H27 議事録

(ポイント)

・教育長が、敷地に遺跡の広がりが確かめられているので2棟取り壊すことなく縄文遺跡の出土品の保存、公開する施設として縄文遺跡の出土品の保存、公開する施設として整備としての活用策を考えている。

・審議会は、「史跡を指定してこなかった」という市の根本的な姿勢を問うている。

・審議会は、市所有物件も対応しないのはと、市の姿勢を問うている。

・委員から、美術品の保存などの活用案が出ている。

 

(ラボの分析)

審議会の絵鞆小以前に、市が“史跡を軽視する”ということ事態が問題だと考えられる。

これは、「国益」、「道益」も軽視しているということに他ならない。

歴史史跡は、グローバル時代になればこそ、重要であり公共だからこそできることである。

その点で、この審議会の市民委員の見識は高いと見える。

 

H28 議事録

(ポイント)

・委員は、三重県朝日町の円形校舎は、国の有形文化財として指定委員が視察した

・審議会は、敷地についても、遺跡が残っていないから、民間売却というのは安易

本来あった遺跡の広がり、それをうかがわせる景観も含めて保存すべきと主張

・審議会は、利用法の模索、残すべきと言っている

・審議会は、今の流れだけで考えるのは得策ではない 一体含めて保存活用することを模索しないと言っている

・審議会は、後世、将来に残せるものはと考え検討してほしいと言っている

・審議会は、壊すのは簡単。でも、どうやって残すのか、歴史・文化へのビジョンを示すべきと言っている

  • ・ 委員から、伊達も登別も博物館作ってるのに、室蘭はお粗末な民族資料館しかないのだから円形校舎を博物館にと提案している

 

(ラボの分析)

委員が自腹で視察しており、他地域の円形校舎が国の文化財に至った内容を報告している。

円形校舎2棟とグラウンドの一体的な保存について、遺跡を残さず開発してきたものなのに、残っていないことを理由に売却するのは身勝手だとして、すべての委員から保存活用への意見が出され、審議会として売却に待ったの姿勢を示している。さらに、市のこれまでの歴史・文化に対する姿勢に問題提起している。市は公としてこれに答える責務がある。

前回の委員会の答申から何を得て、次に生かそうとしてきたのかという疑問も湧く。

議会は、全員が残し保存活用への道を述べている事実を重く受け止める責務があるだろう。

 

H29 議事録

(ポイント)

・民間団体から事業提案があったと説明がある

・審議会は、民間で出しているのに、市はそれ以上の案を出せないのかと言っている

・委員は、町内会が壊すのに賛成しているという情報に対し、保存署名では、町内会、商店会の賛同をいただいていたと答えている

・市は、地域の意見聴取を進めて参りたいと言っている

 

(ラボの分析)

H28年の審議会の総意が1年たっても反映されず、「何とか残したい」という委員たちの意見がまったく無視されている。教育長は、これまでの質問に答えることなく、市民に意見を求めることもなく、売却、取り壊したいという姿勢だけが見える。「市職員」としての立場、姿勢はこれでいいのかという疑問が湧く。

ラボの5つの意見

  • お金は税だけで考えるものではない

お金については、前回の要望書で、500円を20万人払えば、1億円と書きました。

京都の1つのお寺でそういった計算です。

ちなみに、2016年度の室蘭市の観光入り込み客数は128万7千人です。

登別市は、391万人です。その流動をミュージアム化した絵鞆小学校に流すことは難しいことではないでしょう。

このための公を踏まえたアイデアを市民と一緒に考えることはできるはずです。

そいうった場、しくみをなぜ設けないので結論を急ぐのでしょうか?

 

  • 耐震は問題の本質ではない 

耐震に関して、市は厳しいということを言っていますが、ラボでは、耐震診断結果の情報も入手しています。閉鎖してまで危険を喚起するような内容ではありません。

それが閉校まで使えていた理由でしょう。問題の本質は耐震ではなく、建物の活用案であり、文化財としての意識です。

 

  • 「公共の利益」を考えることが議会の使命

文化財審議会で再三指摘されていますが、公共の利益を考え、市、議会は、民間活用ということを考えたとしても、縄文遺跡、グランドを含めた文化財価値を十分考えること、責任を持って国、道、市の遺産を考えることが全国から問われているということです。

単純に民間へ売却すればいいということではありません。

そもそもこの校舎及びグランドを一般住宅と同列に並べて考えることはありえません。

それが、第一回の要望書の重要な主張です。

 

  • 教育の最前線の責任は?

いま小中高大学まで、地域の資源を発掘し、プランニングするという取組みが、全国的に行われています。室蘭市も例外なく取り組んでいます。その最前線にこの絵鞆小学校の活用策があります。市長、議会、教育委員会といった大人の立場で、どういった対応をするかが問われています。

 

 

  • 室蘭の未来はどうするのか?

いま、急激な人口減、工業が厳しいなか、宮蘭航路などもあり、市もようやく観光に動こうとしているように見えます。少なくとも、観光として、みたらと一体で活かすことは難しいことでしょうか。

 

このエリアに展望施設がない事実に対して、この資産を利用することはできないでしょうか。

室蘭市民俗資料館の年間使用者数が年間4000人。一日平均11人の施設って民間ならばとっくに潰れています。しかも小学生の社会科見学とか団体も含めて何でしょうから、一般市民は一日1、2人くらいではないでしょうか。ならば陣屋の民族資料館を倉庫にして委員会の提案のように絵鞆小を博物館(民族資料館)としてもっと人を呼び込むといった公共施設としての利用もできるでしょう。

 

絵鞆小を活かし商店街に人が流れる可能性を考えることはできないことでしょうか。

縄文遺跡をはじめ、この円形2棟の建物とグラウンドには、文化財としての価値を活かしたまちにはできないでしょうか。

大杉漣さんの遺作になる映画「モルエラニの霧の中」にも登場するこの建屋を価値にできないでしょうか。漣さんは取り壊し宅地化を喜ぶでしょうか。

 

文化財としての公的な立場を考えず、さらに市民に向き合うことなく、急いで、売却又は取り壊し、宅地にして1棟のみという選択をすることは、公的な立場として本当に適切でしょうか。朝日町の事例もあり、議会としてもう少し考える猶予はないのでしょうか。

 

いま、瀬戸内芸術祭をはじめ、添付資料にもあるイギリス、上海など、世界各国でのアートによる人の動きが活発化しています。歴史的建造物は、人の記憶を呼び覚ます効果があることを積極的に利用することは世界趨勢の動きです。

ぜひ、添付資料、あわせて第一回要望書をご覧になり、市民の代表として、公益、国益の観点から旧絵鞆小2棟とグラウンドの利活用をお考えいただきたく存じます。

 

ラボからも詳細の活用案があります。それについては、次回以降の要望書で提出します。

市民と向き合い継続的に考えることは、必ずや良い未来につながることだと考えます。

 

以上を踏まえた前向きな議論をどうぞよろしくお願いいたします。


 

添付資料1

 

絵鞆小保存活用に向けての動きまとめ

2011.3 室蘭工業大学・調査報告書「室蘭の歴史的建造物に関する研究(2)」
室蘭の公立小中学校の学校建築の基礎調査、及び絵鞆小学校、北辰中学校に
関する調査報告 武田明純助教他

2014.9    2棟残したい!FBページ開設
2棟共保存することを求める署名の開始(ネット署名1か月間)
2014.10  室蘭民報が武田明純助教の連載を掲載
2015.2.14  絵鞆小閉校式典

2015.2  関浩勝・夜の絵鞆小撮影 北海道新聞、室蘭民報に大きく掲載

2015.3  「廃校利用を考える」文化センター 講師:北海道教育大学・柴田尚教授

2015.3.31  絵鞆小閉校

2015.4  建築士会からの学術調査を断る(室蘭市教育委員会)
2015.5  映画「モルエラニの霧の中」春の章で撮影 市に内部での撮影断られる
2015.5  道新道央版で江別・石狩の円形校舎とともに紹介される
2015.6  遺跡発掘調査開始(60年ぶり)
2015.7  北海道ラボの室蘭特集で絵鞆小掲載

2015.7  道の駅みたら室蘭にて写真展「絵鞆小学校」
2015.8  蘭歴建見会が2棟とも保存を求める署名を提出(2799筆)

円とーくで、市長に質問
2015.11  東京都文京区エリティエにて写真展「円形校舎に雪が舞う」

2016.1  関浩勝氏フォトブック「円形校舎に雪が舞う」販売開始

2016.1  札幌市カメラの川田ギャラリーKにて写真展「円形校舎に雪が舞う」

  • 1 三重県の朝日町の円形校舎(文化財)を自費で視察

室蘭市文化財審議委員会委員・蘭歴建見会会長・吉田幸恵氏
2016.2  絵鞆小・写真カード販売
2016.9  第一回「撮りフェス」にて旧絵鞆小学校円形校舎ライトアップ

2017.3.8 北海道マガジン「カイ」に絵鞆小掲載
2017.3.9 絵鞆小活用を考える市民の会議開催
2017.3.27 STVどさんこワイドで全道紹介される
2017.4.22 駒木定正氏の講座開催「2棟の建築的価値について」
2017.5.27 絵鞆小内部見学会(約50名参加)
2017.8.11~道の駅にて絵鞆小パネル展(フォトジェニックシティ室蘭写真展と同時開催)

2017.8   北海道建設新聞紙面にて大きく掲載
2017.9   第二回「撮りフェス」にて校舎ライトアップ
絵鞆小活用プロジェクト(パネル制作、講座開催等)が北海道建築士会、
北海道地域活動振興協会助成事業に採択される
2017.11.25 松田氏の講座開催「絵鞆小に眠る縄文遺跡について」
2017.12  室蘭市市民活動センターにて絵鞆小パネル展

2018.1   道南バス東町ターミナルにて絵鞆小パネル展
旧絵鞆小学校活用プロジェクトから市教育委員会に「事業計画案」提出
2018.2.2~ 室蘭工大Y棟にて絵鞆小パネル展
朝日新聞全道版に取り上げられる
2018.2.12~中島商店街振興組合ほっとなーるにて絵鞆小パネル展

  • 2.21 署名サイト「Change.org」にて署名開始  

取り壊しの危機にある全国的に珍しい貴重なツイン円型校舎・旧絵鞆小学校を保存活用したい!

2018.2.26 旧絵鞆小学校保存活用ラボから第一回要望書提出(市長・議長・教育長)
2018.3.5  旧絵鞆小学校保存活用ラボから第二回要望書提出(市長・議長・教育長) ・・・本件

2018.3.17 絵鞆小の活用を考える講座・ワークショップ予定 講師:北海道教育大学・柴田尚教授


添付資料2 室蘭市文化財審議会議事録 ※線はラボによる

H27 室蘭市文化財審議会(旧絵鞆小学校に関する内容)

H28 室蘭市文化財審議会(旧絵鞆小学校に関する内容)

H29 室蘭市文化財審議会(旧絵鞆小学校に関する内容)

※最後の井口会長の意見は、非常に重要であるとラボでは考えます。

 


添付資料3 旧絵鞆小学校の活用方法を考える講演会・ワークショップ 

 

日時 H30年3月17日(土)講演会13:30-14:30
ワークショップ 14:30-16:30
場所 祝津町会館 2階ホール (室蘭市祝津町4丁目4-9 電話:0143-27-3151)


添付資料4 市民、道民、道外の方の意見・案

藤田育子氏による保存活用案  力作です。

添付資料5 西田秀己氏

 

私は東京で美術活動をしています西田秀己(アーティストネーム:Hidemi Nishida)と申します。

柴田尚さんの Facebook を通して旧絵柄小学校保存運動のことを知り、大変共感を覚えてご連絡させていただきました。

 

私は小樽市出身なのですが、現在は東京やヨーロッパをベースに活動を行っております。

しばらく札幌で活動した時期もあり、白老の飛生芸術祭では2011年から仲間たちと一緒に森づくりや様々な活動をご一緒させていただいています。

昨年はアイヌ民族博物館とのコラボレーション展示に招聘していただき、ポロト湖で北海道でしかできないダイナミックな作品を実現することができました。

 

私の地元小樽でも円形校舎の石山中学校が廃校になり、魅力的な校舎が20年近く放置されているのを見て虚しく感じてきました。

このような放置された建築の有意義な利用方法にも以前から興味があり、事あるごとに文化芸術のアプローチで再利用されている場所を尋ねてきました。

そんな折に、昨年、英国に滞在して本格的にリサーチを行う機会をいただき「アーティスト・ラン・スペース」(アーティストが主体となって運営する創造的な空間。飛生アートコミュニティーは日本では特に大きな成功例と言えます。)に的を絞って調査を行いました。

英国はアーツカウンシル制度が非常に成熟しているということもあって、様々な活動がのびのびと展開されています。

美術界では、これまでアンダーグラウンドにあった廃墟利用の芸術活動がメインストリートに出るようになり、その地域利用がどんどん広がっています。

この英国滞在で訪れた15のスペースのうち、円形校舎の再利用を想定してピックアップした5つの事例についてレポートがありますので、添付させていただきます。

ご迷惑かもしれませんが何かのアイデアに繋がることもああるかもしれません。

 

旧絵柄小学校の円形校舎の次なる展開大変楽しみにしております。

 

以下、参考事例


英国におけるアーティスト・ラン・スペース先行事例

英国はアーツカウンシル制度(芸術評議会制度)の成熟国であり、多くの芸術家、芸術団体がアーツカウンシル・イングランド(英国芸術評議会)からの支援を受け活動を行っています。その活動はアーツカウンシルからの安定的な支援によって、先駆的でのびのびとした本当の生きた文化発生の場とネットワークを形成しています。

2017年1月から4月にかけて、筆者はイギリスロンドンを拠点とするデルフィーナ財団とホワイトレインボー・ギャラリーの支援を受け、イギリス内のアーティスト・ラン・スペースと言われる芸術家が主体となり運営するオルタナティブ・スペース(今までにない価値を創造する実験的芸術活動の場)の調査を行いました。こうしたスペースの多くは地域に遺る不使用の建築物等を再利用して運営されており、筆者が訪れた15のスペースの中から5つの事例をピックアップしご紹介します。

 

平成29年5月9日

西田秀己(Hidemi Nishida)   こちらから資料をダウンロードできます。


その他多数

※ラボからの一言:いまアートは世界的な流れです。上海のアート地区も歴史的建造物を活用しています。一般市民は世界を見ています。市民の感覚をぜひご認識ください。

 

安川氏 室蘭出身、札幌在住

みたらを含め、祝津地域に落ち着いて食事ができる飲食店がありません。観光客も地元の人も利用できるような、食堂(レストラン)を体育館部に開設し室蘭の名物料理(そい料理、やきとり、カレーラーメンなど)を提供する。できるだけ地産地消(敷地内に畑をつくってもよい)で。またレストランの壁をギャラリーにして、撮りフェスの写真を展示や地元の作家さんの作品展に利用する。他の階は宿泊施設とし、大会参加の学生が利用したり、観光客が利用したりできるようにする。外国の観光客にも紹介する。一部は和室とし、地域の人が交流できる場を提供する(健康教室、認知症サポート研修会、子育てサロンなど)。ボルタ制作体験がここでもできたらいいです。
冬は校庭に屋外スケートリンクを復活し、観光客、地元の人を呼び込む。

一年に一度、室蘭に行っていますが、行くたびに更地が増えており、そこに何があったのかも思い出せないことに寂しさを感じます。市は室蘭の今後をどう考えているのでしょう。
企業も次々と撤退し、少子高齢化が進む中で、どうやって市を存続させていくのですか。
観光にもっと力を入れて、国内だけではなく海外からも観光客を呼び込む努力が必要。せっかく、登別温泉にあれだけ外国人が来ているのに、室蘭まで足をのばしてもらおうと思わないのでしょうか。室蘭はあまりにも知名度が低い。道産子でも室蘭を知らない人もいる。NHKのブラタモリという番組で室蘭が取り上げられたときにタモリさんが「室蘭の人はこの素晴らしい観光資源をもっと活用した方がいいよ」と言っていたが、その一言につきます。室蘭は自然遺産、産業遺産はあるが、文化遺産に乏しい。
自然遺産だけでは、天候や冬期間などに影響をうけるため、観光には歴史的建造物の存在が必要。絵鞆小学校はその建物の歴史的価値だけではなく、白鳥大橋のすぐそばで、みたらにも近い。この好立地条件を生かさない手はないと思います。

 

今泉氏 (聞き取り)

札幌の山崎建設時代、絵鞆小を作る前に もう1つ丸い建物を作って、その後絵鞆小に携わったそうです。

掘っても掘ってもホタテの貝殻だらけで非常に大変だったそうです。

 

 

 

髙橋慎吾氏 室蘭市在住、網走出身

 

時間がない中なので、散文になる事をお許しください。

「つなぐもの」

私は6年前に転勤で室蘭に住むことになりましたが、3年前に室蘭に定住し、なんらかの形で街の役に立ちたいと思い、僅少ながらも自ら持てるもののすべてを注ぎ、事業を立ち上げた者です。

私は、いわゆる「よそ者」でして、室蘭出身者でも、当然絵鞆小学校出身者でもありません。出身地の網走市を含め、全道8箇所の市町村に住んだり通ったりしましたが、何より人の温かさと、それを育んできた歴史のある室蘭に惹かれてしまいました。

たいしたことのない、いち個人事業主が仰々しくお話しすることではないのかもしれませんが、私にもストーリーがあるように、誰しもストーリーがあり、そのそれぞれの中で主人公であると思います。有史以来、人の生活するところであったこの絵鞆の地には、さまざまなストーリーが存在しております。小学校に通った卒業生もそうですが、「絵鞆場所」の歴史、さらにさかのぼっては縄文の貝塚など、計り知れないストーリーが存在しているのです。そうしたストーリーを紡ぐ手法はいくらでもあるとは思いますが、ストーリーを呼び起こし、共感につなげる場所としてふさわしい学校の校舎を活かすことができないのは、さみしさを禁じえないものであります。

<「活用」とは>

文部科学省では、学校という建物が地域のシンボルになることに着目し、「みんなの廃校」プロジェクトとして、廃校活用を推進しております。そして、そのプロジェクトに関する調査では、平成28年5月1日時点での日本全国の廃校数は、5,943校あり、そのうち70.6%にのぼる4,198校が活用されています。

文部科学省の廃校活用事例50選には、道内の事例が2件あり、1件は登別市の札内高原館、もう1件は深川市の深川向陽館がそれぞれ選出されています。北海道内、特に近隣自治体から事例が選ばれていることについては、注目に値するものであると思います。

(詳細:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/01/1381024.htm)

絵鞆小学校についても、東棟は利用されているものの、2棟が繋がっている円形校舎の特色、縄文遺跡の存在、そして近隣の水族館や道の駅等、経済効果が期待できる流動人口の動線圏内にあることに鑑みると、「活用」とまでは言い切れないと思います。

地域のストーリー、コミュニティの象徴である学校の建物が、再び息を吹き返すには、日本遺産を目指す動きにリンクした歴史ミュージアムを、この絵鞆小学校校舎で開くことに最大の効果があると考えます。

 

<財政難?>

もし、絵鞆小学校の校舎を保守管理するために費用が必要で、その財源が確保できないというのであれば、市の財政がどの領域でどの程度厳しいのか、明確に示す必要がありましょう。市議会の議事録はインターネットでも公開されているので、それを読めばよいのでしょうが、それを精読する時間がないのです。

再生可能エネルギーへの取り組み、子育て支援などの情報は、広報にはわかりやすく出ているのですが、そういったわかりやすい情報に埋もれている、大切な情報がたくさんあるはずです。わかりやすいものばかり打ち出してしまうと、一人一人のストーリーがないがしろにされてしまう感覚すら覚えてしまいます。それでは、絵鞆小を残すか壊すかという議論のみならず、全市民的な議論ができなくなります。

目玉となる良い情報だけではなく、一人一人のストーリーに寄り添うような情報の発信と、不都合な事実があるのであればそれもわかりやすく示して、そのために市民が何をしなければならないのか、ということぐらい打ち出してもよいのではないかと思います。

<財政面から>

小学校の校舎を活用している事例がわかりやすいところとして、空知管内栗山町の旧雨煙別小学校があります。こちらは2009年より改修工事を行い、2010年にはコカ・コーラ環境ハウスとして活用されるに至っています。

では、この栗山町の例を、財政面から少しお話したいと思います。2010年の栗山町の人口は13,340人で、2015年には12,344人に減少しました。減少数としては996人と、大きくはないように感じますが、減少率としては7.5%になります。

この5年間での、町の歳入・歳出、町民税(法人税)、地方交付税、公共施設等の維持補修費について対比してみたところ、維持補修費は漸増(4,456千円)しているものの、町民税、特に法人税の伸びは、21,226千円の増加となっています。他方、地方交付税は139,732千円の減少となりました。財政規模は83億円程度から3~4億円増えたものの、歳入と歳出の差は150百万円程度であり、ほぼ横ばいです。

栗山町には工業団地があるため、町民税の増額については、雨煙別小学校の効果であると断言できない部分があります。しかし、人口漸減の中で、地方交付税が減額になり、自主財源の要である住民税は増額になっていることは無視できません。雨煙別小学校の管理が譲渡され、維持補修費が減額になっているかといえば、そうでもありませんでした。

かえりみるに、室蘭では、同じ5年間での人口減少数は6,357名ですが、減少率は栗山町より少ない6.7%でした。減少しているといえば減少しているのですが、減少率でもっと高い栗山町は、間接的かもしれませんが、コカ・コーラ社が入るようになりました。小樽でもニトリ社が博物館事業に乗り出しています。確かに絵鞆小学校を残しておくことについて、民間に譲渡できなければ「お荷物」になってしまうかもしれませんが、これだけ多くの人が動いているこの件で、「市民のお手並み拝見」とするのではなく、一緒になって買い手を探すぐらいの気概はないのでしょうか?

<結びに>

この絵鞆小学校保存の動きは、たしかに市民の力が問われているものだと思います。私自身もできることは限られており、こうして意見を書くことが精一杯になっていることが悔しくてなりません。

どうか、ストーリーを大切にする室蘭であってほしいと願い、タイピングの手を止めたいと思います。

 

 

札幌在住 匿名希望

先日20数年ぶりに仕事の合間にせっかく来たのだからと、地球岬に行き初めて白鳥大橋にも行きました。

有名な工場の夜景も見れて、私の勝手な室蘭のイメージが変わりまた行きたいと今度はゆっくり来たい場所になりました。

この活動を通して物を大切にすることが後世にも良い影響を与えることができると思います。建築物好きにはたまらない素晴らしい建物です。是非残していただきたい!こんなところでギャラリーやライブがあれば素敵ですね。もし可能でしたら学校の中の間取りを教えていただきたいです。

すみません、長くなりましたがよろしくお願いいたします。

 

 

札幌在住 匿名希望

江別や美唄にもあった価値あるメガネ校舎をぜひ文化財保存願います。

アルテピアッザのようなアート活用が良いと思います。

 

札幌在住 匿名希望

 

札幌に学生で出てきて20年経ちますが室蘭の街が大好きでたまに帰ってきてはドライブしています。私が学生時代通っていた小学校、中学校、高校はすべて廃校になってしまい帰省した時にもしまだ校舎が残っていたら思い出の場所に行きたい!という思いが込み上げます。

なのでこの絵鞆小学校も残ってくれるといいなと思います。

室蘭から札幌に移住してから気がついたことが景色がとても素敵な街なのだな、ということでした。

絵鞆小学校は街の景色の一部としてもとても美しい建築物だと思います。

私は接客業なのですがお客様に室蘭の話しをすると景色が綺麗という声がとても多く興味をもっている方も多いです。

この校舎や歴史をきっかけに室蘭に訪れたいと思って頂けるようなきっかけになったら良いなと思います。

なのでぜひ、この校舎を壊さず観光でも街の人の活用場所としても残して欲しいと思います。

 

アイデアはとても漠然としていてこのような意見でも大丈夫なのかわかりませんが、少子化と高齢化が進む中この校舎を老人施設、幼稚園施設を併設しこれからを生きる子ども達に高齢者とのコミニケーションを活発にし将来平和な社会に結びつくようなきっかけができる場所ができたらよいなと思います。

あと他の意見にもあったようにアートや商業施設としての活用もいいなと思います。

 

 

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以上

市民の意見が、事業計画そのものではないといって意見と受け止めないというのは、おかしな話です。市の資産であるというのは、市民全体の資産だということです。市民が、信用し、委託しているのが行政です。しかし、この3年、審議会の答申を踏まえ、何をしてきたのかと問わねばなりません。市民からは意見が続々と届いています。

 

ラボでは、以上の内容を市長、議員、教育長、市のすべての担当部署(教育委員会、企画課、観光課等)に読んでいただきたいと考えます。

 

この要望書は、マスコミ、インターネット上に公開し、今回の議会の答弁も分析し、多くの人にご意見をいただきたいと考えております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H28 室蘭市文化財審議会(旧絵鞆小学校に関する内容)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H29 室蘭市文化財審議会(旧絵鞆小学校に関する内容)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※最後の井口会長の意見は、非常に重要であるとラボでは考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

添付資料3 旧絵鞆小学校の活用方法を考える講演会・ワークショップ 

 

日時 H30年3月17日(土)講演会13:30-14:30
ワークショップ 14:30-16:30
場所 祝津町会館 2階ホール (室蘭市祝津町4丁目4-9 電話:0143-27-3151)

 

 

 

添付資料4 市民、道民、道外の方の意見・案

藤田育子氏による保存活用案  力作です。

 

 

 

添付資料5 西田秀己氏

 

私は東京で美術活動をしています西田秀己(アーティストネーム:Hidemi Nishida)と申します。

柴田尚さんの Facebook を通して旧絵柄小学校保存運動のことを知り、大変共感を覚えてご連絡させていただきました。

 

私は小樽市出身なのですが、現在は東京やヨーロッパをベースに活動を行っております。

しばらく札幌で活動した時期もあり、白老の飛生芸術祭では2011年から仲間たちと一緒に森づくりや様々な活動をご一緒させていただいています。

昨年はアイヌ民族博物館とのコラボレーション展示に招聘していただき、ポロト湖で北海道でしかできないダイナミックな作品を実現することができました。

 

私の地元小樽でも円形校舎の石山中学校が廃校になり、魅力的な校舎が20年近く放置されているのを見て虚しく感じてきました。

このような放置された建築の有意義な利用方法にも以前から興味があり、事あるごとに文化芸術のアプローチで再利用されている場所を尋ねてきました。

そんな折に、昨年、英国に滞在して本格的にリサーチを行う機会をいただき「アーティスト・ラン・スペース」(アーティストが主体となって運営する創造的な空間。飛生アートコミュニティーは日本では特に大きな成功例と言えます。)に的を絞って調査を行いました。

英国はアーツカウンシル制度が非常に成熟しているということもあって、様々な活動がのびのびと展開されています。

美術界では、これまでアンダーグラウンドにあった廃墟利用の芸術活動がメインストリートに出るようになり、その地域利用がどんどん広がっています。

この英国滞在で訪れた15のスペースのうち、円形校舎の再利用を想定してピックアップした5つの事例についてレポートがありますので、添付させていただきます。

ご迷惑かもしれませんが何かのアイデアに繋がることもああるかもしれません。

 

旧絵柄小学校の円形校舎の次なる展開大変楽しみにしております。

 

以下、参考事例

 

 

 

 

 

英国におけるアーティスト・ラン・スペース先行事例

 

 

英国はアーツカウンシル制度(芸術評議会制度)の成熟国であり、多くの芸術家、芸術団体がアーツカウンシル・イングランド(英国芸術評議会)からの支援を受け活動を行っています。その活動はアーツカウンシルからの安定的な支援によって、先駆的でのびのびとした本当の生きた文化発生の場とネットワークを形成しています。

2017年1月から4月にかけて、筆者はイギリスロンドンを拠点とするデルフィーナ財団とホワイトレインボー・ギャラリーの支援を受け、イギリス内のアーティスト・ラン・スペースと言われる芸術家が主体となり運営するオルタナティブ・スペース(今までにない価値を創造する実験的芸術活動の場)の調査を行いました。こうしたスペースの多くは地域に遺る不使用の建築物等を再利用して運営されており、筆者が訪れた15のスペースの中から5つの事例をピックアップしご紹介します。

 

平成29年5月9日

西田秀己(Hidemi Nishida)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他多数

※ラボからの一言:いまアートは世界的な流れです。上海のアート地区も歴史的建造物を活用しています。一般市民は世界を見ています。市民の感覚をぜひご認識ください。

 

安川氏 室蘭出身、札幌在住

 

みたらを含め、祝津地域に落ち着いて食事ができる飲食店がありません。観光客も地元の人も利用できるような、食堂(レストラン)を体育館部に開設し室蘭の名物料理(そい料理、やきとり、カレーラーメンなど)を提供する。できるだけ地産地消(敷地内に畑をつくってもよい)で。またレストランの壁をギャラリーにして、撮りフェスの写真を展示や地元の作家さんの作品展に利用する。他の階は宿泊施設とし、大会参加の学生が利用したり、観光客が利用したりできるようにする。外国の観光客にも紹介する。一部は和室とし、地域の人が交流できる場を提供する(健康教室、認知症サポート研修会、子育てサロンなど)。ボルタ制作体験がここでもできたらいいです。
冬は校庭に屋外スケートリンクを復活し、観光客、地元の人を呼び込む。

 

一年に一度、室蘭に行っていますが、行くたびに更地が増えており、そこに何があったのかも思い出せないことに寂しさを感じます。市は室蘭の今後をどう考えているのでしょう。
企業も次々と撤退し、少子高齢化が進む中で、どうやって市を存続させていくのですか。
観光にもっと力を入れて、国内だけではなく海外からも観光客を呼び込む努力が必要。せっかく、登別温泉にあれだけ外国人が来ているのに、室蘭まで足をのばしてもらおうと思わないのでしょうか。室蘭はあまりにも知名度が低い。道産子でも室蘭を知らない人もいる。NHKのブラタモリという番組で室蘭が取り上げられたときにタモリさんが「室蘭の人はこの素晴らしい観光資源をもっと活用した方がいいよ」と言っていたが、その一言につきます。室蘭は自然遺産、産業遺産はあるが、文化遺産に乏しい。
自然遺産だけでは、天候や冬期間などに影響をうけるため、観光には歴史的建造物の存在が必要。絵鞆小学校はその建物の歴史的価値だけではなく、白鳥大橋のすぐそばで、みたらにも近い。この好立地条件を生かさない手はないと思います。

 

 

今泉起久治氏 (聞き取り)

 

札幌の山崎建設時代、絵鞆小を作る前に もう1つ丸い建物を作って、その後絵鞆小に携わったそうです。

掘っても掘ってもホタテの貝殻だらけで非常に大変だったそうです。

 

 

 

 

髙橋慎吾氏 室蘭市在住、網走出身

 

時間がない中なので、散文になる事をお許しください。

「つなぐもの」

私は6年前に転勤で室蘭に住むことになりましたが、3年前に室蘭に定住し、なんらかの形で街の役に立ちたいと思い、僅少ながらも自ら持てるもののすべてを注ぎ、事業を立ち上げた者です。

私は、いわゆる「よそ者」でして、室蘭出身者でも、当然絵鞆小学校出身者でもありません。出身地の網走市を含め、全道8箇所の市町村に住んだり通ったりしましたが、何より人の温かさと、それを育んできた歴史のある室蘭に惹かれてしまいました。

たいしたことのない、いち個人事業主が仰々しくお話しすることではないのかもしれませんが、私にもストーリーがあるように、誰しもストーリーがあり、そのそれぞれの中で主人公であると思います。有史以来、人の生活するところであったこの絵鞆の地には、さまざまなストーリーが存在しております。小学校に通った卒業生もそうですが、「絵鞆場所」の歴史、さらにさかのぼっては縄文の貝塚など、計り知れないストーリーが存在しているのです。そうしたストーリーを紡ぐ手法はいくらでもあるとは思いますが、ストーリーを呼び起こし、共感につなげる場所としてふさわしい学校の校舎を活かすことができないのは、さみしさを禁じえないものであります。

<「活用」とは>

文部科学省では、学校という建物が地域のシンボルになることに着目し、「みんなの廃校」プロジェクトとして、廃校活用を推進しております。そして、そのプロジェクトに関する調査では、平成28年5月1日時点での日本全国の廃校数は、5,943校あり、そのうち70.6%にのぼる4,198校が活用されています。

文部科学省の廃校活用事例50選には、道内の事例が2件あり、1件は登別市の札内高原館、もう1件は深川市の深川向陽館がそれぞれ選出されています。北海道内、特に近隣自治体から事例が選ばれていることについては、注目に値するものであると思います。

(詳細:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/01/1381024.htm)

絵鞆小学校についても、東棟は利用されているものの、2棟が繋がっている円形校舎の特色、縄文遺跡の存在、そして近隣の水族館や道の駅等、経済効果が期待できる流動人口の動線圏内にあることに鑑みると、「活用」とまでは言い切れないと思います。

地域のストーリー、コミュニティの象徴である学校の建物が、再び息を吹き返すには、日本遺産を目指す動きにリンクした歴史ミュージアムを、この絵鞆小学校校舎で開くことに最大の効果があると考えます。

 

<財政難?>

もし、絵鞆小学校の校舎を保守管理するために費用が必要で、その財源が確保できないというのであれば、市の財政がどの領域でどの程度厳しいのか、明確に示す必要がありましょう。市議会の議事録はインターネットでも公開されているので、それを読めばよいのでしょうが、それを精読する時間がないのです。

再生可能エネルギーへの取り組み、子育て支援などの情報は、広報にはわかりやすく出ているのですが、そういったわかりやすい情報に埋もれている、大切な情報がたくさんあるはずです。わかりやすいものばかり打ち出してしまうと、一人一人のストーリーがないがしろにされてしまう感覚すら覚えてしまいます。それでは、絵鞆小を残すか壊すかという議論のみならず、全市民的な議論ができなくなります。

目玉となる良い情報だけではなく、一人一人のストーリーに寄り添うような情報の発信と、不都合な事実があるのであればそれもわかりやすく示して、そのために市民が何をしなければならないのか、ということぐらい打ち出してもよいのではないかと思います。

<財政面から>

小学校の校舎を活用している事例がわかりやすいところとして、空知管内栗山町の旧雨煙別小学校があります。こちらは2009年より改修工事を行い、2010年にはコカ・コーラ環境ハウスとして活用されるに至っています。

では、この栗山町の例を、財政面から少しお話したいと思います。2010年の栗山町の人口は13,340人で、2015年には12,344人に減少しました。減少数としては996人と、大きくはないように感じますが、減少率としては7.5%になります。

この5年間での、町の歳入・歳出、町民税(法人税)、地方交付税、公共施設等の維持補修費について対比してみたところ、維持補修費は漸増(4,456千円)しているものの、町民税、特に法人税の伸びは、21,226千円の増加となっています。他方、地方交付税は139,732千円の減少となりました。財政規模は83億円程度から3~4億円増えたものの、歳入と歳出の差は150百万円程度であり、ほぼ横ばいです。

栗山町には工業団地があるため、町民税の増額については、雨煙別小学校の効果であると断言できない部分があります。しかし、人口漸減の中で、地方交付税が減額になり、自主財源の要である住民税は増額になっていることは無視できません。雨煙別小学校の管理が譲渡され、維持補修費が減額になっているかといえば、そうでもありませんでした。

かえりみるに、室蘭では、同じ5年間での人口減少数は6,357名ですが、減少率は栗山町より少ない6.7%でした。減少しているといえば減少しているのですが、減少率でもっと高い栗山町は、間接的かもしれませんが、コカ・コーラ社が入るようになりました。小樽でもニトリ社が博物館事業に乗り出しています。確かに絵鞆小学校を残しておくことについて、民間に譲渡できなければ「お荷物」になってしまうかもしれませんが、これだけ多くの人が動いているこの件で、「市民のお手並み拝見」とするのではなく、一緒になって買い手を探すぐらいの気概はないのでしょうか?

<結びに>

この絵鞆小学校保存の動きは、たしかに市民の力が問われているものだと思います。私自身もできることは限られており、こうして意見を書くことが精一杯になっていることが悔しくてなりません。

どうか、ストーリーを大切にする室蘭であってほしいと願い、タイピングの手を止めたいと思います。

 

 

札幌在住 匿名希望

先日20数年ぶりに仕事の合間にせっかく来たのだからと、地球岬に行き初めて白鳥大橋にも行きました。

有名な工場の夜景も見れて、私の勝手な室蘭のイメージが変わりまた行きたいと今度はゆっくり来たい場所になりました。

この活動を通して物を大切にすることが後世にも良い影響を与えることができると思います。建築物好きにはたまらない素晴らしい建物です。是非残していただきたい!こんなところでギャラリーやライブがあれば素敵ですね。もし可能でしたら学校の中の間取りを教えていただきたいです。

すみません、長くなりましたがよろしくお願いいたします。

 

 

札幌在住 匿名希望

江別や美唄にもあった価値あるメガネ校舎をぜひ文化財保存願います。

アルテピアッザのようなアート活用が良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

札幌在住 匿名希望

 

札幌に学生で出てきて20年経ちますが室蘭の街が大好きでたまに帰ってきてはドライブしています。私が学生時代通っていた小学校、中学校、高校はすべて廃校になってしまい帰省した時にもしまだ校舎が残っていたら思い出の場所に行きたい!という思いが込み上げます。

なのでこの絵鞆小学校も残ってくれるといいなと思います。

室蘭から札幌に移住してから気がついたことが景色がとても素敵な街なのだな、ということでした。

絵鞆小学校は街の景色の一部としてもとても美しい建築物だと思います。

私は接客業なのですがお客様に室蘭の話しをすると景色が綺麗という声がとても多く興味をもっている方も多いです。

この校舎や歴史をきっかけに室蘭に訪れたいと思って頂けるようなきっかけになったら良いなと思います。

なのでぜひ、この校舎を壊さず観光でも街の人の活用場所としても残して欲しいと思います。

 

アイデアはとても漠然としていてこのような意見でも大丈夫なのかわかりませんが、少子化と高齢化が進む中この校舎を老人施設、幼稚園施設を併設しこれからを生きる子ども達に高齢者とのコミニケーションを活発にし将来平和な社会に結びつくようなきっかけができる場所ができたらよいなと思います。

あと他の意見にもあったようにアートや商業施設としての活用もいいなと思います。

 

 

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以上

市民の意見が、事業計画そのものではないといって意見と受け止めないというのは、おかしな話です。市の資産であるというのは、市民全体の資産だということです。市民が、信用し、委託しているのが行政です。しかし、この3年、審議会の答申を踏まえ、何をしてきたのかと問わねばなりません。市民からは意見が続々と届いています。

 

ラボでは、以上の内容を市長、議員、教育長、市のすべての担当部署(教育委員会、企画課、観光課等)に読んでいただきたいと考えます。

 

この要望書は、マスコミ、インターネット上に公開し、今回の議会の答弁も分析し、多くの人にご意見をいただきたいと考えております。

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