祝・明治日本の産業革命遺産!

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代表理事の村田です。

昨夜、ようやく産業革命遺産が決定しました。歴史的建造物はもちろん、吉田松蔭の松下村塾から現在稼働中の工場までと、日本の産業革命の歴史まるごとの登録です。

約300年前から始まったサイエンス革命が、テクノロジーに応用され、産業革命として、現代社会まで大きく変化を与えたわけですが、日本は明治維新、つまりいまから約150年前から産業革命がおき、機械の燃料でもある石炭=エネルギー、後に石油を大量に使うことになるわけです。

地質的に石炭が掘れる場所は、主に九州と北海道。当時、ベンチャー企業だった三菱は、海運から石炭、つまりエネルギー事業に乗り出します。九州各地の港湾にに炭鉱から積み出すための事務所を建て、北海道も現在サッポロファクトリーに隣接する旧永山邸を拠点とし、石炭を積み出すために小樽、室蘭に事務所を作ります。
その室蘭の事務所が、先月100年になった旧三菱合資会社室蘭出張所です。
世界遺産は、明治期の範囲。ならば、日本製鋼所にも、空知の炭鉱界隈にも当時の建物や施設があり、南は官営八幡製鉄所、北は輪西製鉄所があります。

というわけで、この遺産登録は日本の明治維新以降の歴史とは何だったのか。誰もが考えるいい機会になります。歴史に足を踏み入れると良い面良く無い面、様々なことがありますが、それもまるごと歴史です。

長寿時代になり、100歳の方もいらっしゃいますが、100年前の歴史を直接聞けるのも、いまの時代です。

私たちは旧三菱合資会社室蘭出張所をプラットフォームに、室蘭の産業革命遺産をあらためて見直していきたいと思っています。

ぜひぜひ、ご一緒に建屋も歴史も大切にし、未来をデザインできたらと思います。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150705-00000551-san-eurp